About
畳は日本で古来から使われている床材。
家族団らんの居間として、座卓ひとつで客間に、来客用の寝室に、こたつを囲んで娯楽室、お茶・お花などのお稽古場に。
しかし畳の効果はそれだけではありません。
advantages
畳表は二酸化窒素ガスを吸収する作用があります。室内の空気を綺麗にして健康な環境作りに役立ちます。
寒い冬には、室内の暖かい気温を外へ逃さず、夏には高温の外気の進入を防ぎます。
畳の部屋は、い草の香りで疲れた身体を癒し、森林浴のように心を静める効果があります。
梅雨時などの湿気の多い季節は水分を吸収し、逆に室内が乾燥してくると蓄えた適度な水分を放出し、吸湿・防湿作用に優れており家の老化の防止にもなります。
畳は音を吸収して隣や上下の部屋等に響きません。テレビ、ステレオ等の音も畳が和らげてくれます。小さなお子さんやお年寄りが転んだ時でも弾力性のある畳なら堅いフローリングと違い安心です。
tatami life
畳床の一般的な寿命は10~20年と言われていますが、
丁寧にメンテナンスを繰り返せば40~50年は使えるともいわれています。
畳表が傷んでも、畳床が劣化していなければ、
裏返しや表替えで長持ちさせることができます。
購入後 約5~10年
購入後 約10~15年
購入後 約15~20年
care
畳のお手入れ方法を
ご紹介致します。
現代の住宅は、気密性が高くなり、共働きの家庭が増加した結果、畳床の含水率が高くなり、ダニなどの発生原因になったりしています。
ダニの生育条件は、高温20℃~30℃で多湿60~80%の環境下においてエサ(カビやフケなど)や産卵場所の条件が揃うことによって、大量発生の危険性が出てきます。
これを防ぐには、何より、風通しを良くすることです。
年に2・3回、晴れた日に畳を少し持ち上げ、下に物を挟んで、風通しを良くする。
畳の上にじゅうたんやカーペットを敷くのをやめる。
水気の多い雑巾掛けはしない。
晴れた日には、窓を開け放して、室内を乾燥させる。
梅雨時や夏には、除湿機で湿気をとる。
台所の調理の湿気や浴室の湯気を他の部屋に入れない。
掃除をマメにする
加湿機を過剰に使用しない
室内で、犬・猫・小鳥などのペットを飼わない
室内に盆栽や植木などを置かない
壁際に家具類を敷き詰めない
洗濯物を室内に干さない
表面にいるダニには、電気掃除機をかける方法が一番有効です。
ダニは夜行性なので、部屋を暗くして、1時間ほどしてから、掃除機をかけるとより効果的です。ゆっくりと丁寧にかけて下さい。
ダニは高温に弱く(75℃以上)加熱乾燥器なども有効な駆除方法です。その他にも防虫紙を敷くなど、色々と方法がありますので、一度ご相談下さい。
畳に付いてしまったシミや汚れの対処法をご紹介致します。
カビを掃除機で吸い上げた後に、布に消毒用のアルコールを染み込ませて拭き取る
牛乳で湿らせて、拭き取る。または、レモン水を湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めた液で拭く
欠亜鉛素酸ソーダ入りの漂白剤をつけ、さらに10倍に薄めたシコウ酸で拭く。完全には取れにくい。
こぼした上に、小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、粉末に吸い取らせ処理する。
アルコールを布に付けて拭き取る。
油性のものはマニュキアの除光液で拭き取る。
クレンザーをふりかけ、ブラシでこすり、紙で拭き取る
粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、十分液体を吸い取らせて掃き捨てる。その後、かたく絞った布で何度も拭く。
シンナーかベンジンで拭き取ります。畳の目に詰まっているときは、布の上からアイロンを当てて、浮かして取り除きます。
周囲の焦げを削り、穴を畳の色に近い木工用ボンドで固めます。
掃除機や雑巾掛けでのお手入れ方法をご紹介致します。
掃除機は、強くかけると、畳表を傷つける恐れがあります。畳の目に沿って、軽く触れる感じでゆっくりかけてください。
雑巾掛けの場合、乾拭きか、固く絞った雑巾で畳の目に沿って拭きます。(脱水機で脱水した位でOK)お湯を使うと、畳表の乾燥が早くなる利点があります。水拭きの場合は、晴れた日に行ってその後、よく乾かしてください。
家具やテーブル等の後が畳に残ってしまった場合、熱いお湯で絞った雑巾を家具の跡にのせて、アイロンをかけて下さい。その後風を当ててしっかり水分を乾かします。家具を置くときは、固くて薄い板を下に敷いておくと後がつきにくくなります。
長期間の使用により、日焼けした畳表は、まず中性洗剤でかたく絞った雑巾で、雑巾掛けをした後、酢を1%ほど混ぜたぬるま湯で拭くと、日焼けが多少ましになります。